トランプ相場再来
-前営業日サマリー-
ドル円は、147.72円でオープン。東京市場では、ドル円は序盤から底堅い推移でしたがトランプ米大統領が自身のSNSでクック米連邦準備理事会の解任通知書を掲載すると一気にドル売りの流れとなり、ドル円は急落し一時147円割れ、ユーロドルは1.16ドルから1.17ドルまで急激に上昇しました。しかし仲値を過ぎると一気に値を戻しました。ロンドン市場では、147円の後半で推移していましたが、じりじりと軟調な地合いに。NY市場では、147円半ばで方向感に欠ける動き。道中で発表された米消費者信頼感は予想とほぼ変わらず相場へのインパクトは限定的。その後一時的に円買い方向へ動くもすぐに値を戻し147.42円で取引を終えました。
-トランプ相場再来-
本日のイベントは、豪消費者物価指数、NY市場引けのタイミングで米エヌビディアの決算発表が予定されています。豪消費者物価指数は前回から上昇する見込みですが、ここで前回値より鈍化の内容であれば、豪ドルが売りの圧力さらされる可能性は考慮しておいた方が良いかも知れません。
足元のドル円は、トランプ大統領の発言によって急激なドル売りにさらされましたが、数時間もしないうちに全戻ししています。発言直後は大きく上下するもトレンドの形成には至らないといったところが、トランプ相場らしい所でもあります。実際1時間チャートでボリンジャーを見ると、形自体がスクイズしているほか上下2σの付近に接した際にいずれも跳ね返されており、方向感のなさがうかがえます。しかしながら、トランプ氏によるFRB人事に関連する言及は米ドルを瞬間大きく動かすことは事実ですので、引き続き警戒は怠らず取引に臨みたいです。