FXレポート

本邦CPIとジャクソンホール会議

-前営業日サマリー-
 ドル円は、147.30円でオープン。東京市場は、材料に乏しく小幅な値動きとなりました。ロンドン市場では、米新規失業保険申請件数の結果を受け一時ドル売りが優勢となりましたが、その後の米PMI速報値が製造業・サービス業ともに予想を上回り上昇し、ドル円は148円目前まで上昇しました。続くNY市場では、クックFRB理事の解任に関するヘッドラインを受け一時下落したものの、ロンドン市場の流れそのまま上昇し、上値を広げ148.37円で取引を終えました。

-本邦CPIとジャクソンホール会議-
 本日のイベントは、本邦全国CPI、英小売売上高、加小売売上高、パウエルFRB議長発言(ジャクソンホール会議)が予定されています。
昨日は、8月米PMI速報値が公表され、製造業53.3(予想49.7)、サービス業55.4(予想54.2)とどちらも予想を上回りました。また、同日発表の新規失業保険申請件数は23.5万件(前週比+1.1万件)と6月以来の高水準に増加しました。これらを受け、米10年債利回りは約4.33%まで上昇しドル円相場も148円を突破しました。
 本日は、本邦全国CPIと米ジャクソンホール会議を控えます。全国CPIは、総合+3.1%、コア+3.0%と前月(各+3.3%)より伸び率鈍化の予想。ただコアコアは+3.4%と高水準が続く見通しとなります。物価動向次第では日銀の早期利上げ観測に影響し、予想を上回る強い結果なら円買い・金利上昇、鈍化なら利上げ観測後退で円安継続につながる可能性があります。
 ジャクソンホール会議では、パウエルFRB議長の講演に市場の注目が集まります。議長が早期の利下げ開始に含みを持たせるのか、それともインフレ警戒を優先して金融緩和観測を牽制するのかが最大の焦点です。特に利下げ観測への発言が出れば、ドル円や債券市場のボラティリティ拡大も懸念されるため、速報に注意しながら取引に臨みたいです。

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。