日銀利上げ FOMC利下げ 同時期決定にリスク
-前営業日サマリー-
ドル円は、147.74円でオープン。東京市場では、米格付け大手S&Pグローバル・レーティングスが米国のソブリン格付けを「AA+/A-1+」で据え置くことを発表。ドル円は上昇し、一時148円を超える展開を見せました。ただ、その後は失速し、上値の重さを意識しながら下押しました。ロンドン市場では、目立った材料がみつからず147円台後半で推移。NY市場ではドル円は売り戻しが進み一時147円台中盤まで下押し。その後147.65円まで買い戻されて取引を終えました。
-日銀利上げ FOMC利下げ 同時期決定にリスク-
本日のイベントは、RBNZ政策金利、英消費者物価指数、米ウォラーFRB理事発言、米FOMC議事録公表が予定されています。
日米の中央銀行が正反対の金融政策行動にでる可能性が高まっています。米国は雇用面を中心とする経済減速への懸念から9月利下げが濃厚であり、日本ではトランプ関税の経済への悪影響を見極めながら物価上昇への対策を講じたい背景から利上げ可能性が示唆されています。今までに前例のない行動なだけに仮にこのシナリオが同時期に決定した場合の市場へのインパクトはかなり大きなものとなるかもしれません。とはいえ、米国では前回の雇用統計の結果を受けて9月利下げの確率が高まっているものの、日本では9月利上げの確率は低く、同時期に決まる可能性は高いといえません。
今週はジャクソンホール会議が予定されており、各国の中央銀行総裁が集まります。パウエルFRB議長の発言も予定されていることから、来月予定の会合に関してはこのイベントを通じてある程度占っていきたいところです。