インフレ鈍化もぬぐえぬ不安
-前営業日サマリー-
ドル円は、148.41円でオープン。東京市場では、米中の通商合意を受けたドル高の反動から調整色の強い相場展開となり、148円台でもみあったのちに147円台まで下押しました。ただ、ロンドン市場に入るとその動きも一服。NY時間に控える米CPIの結果待ちから、底堅さは維持しながらも限定的な値動きとなりました。NY市場で米CPIの結果が想定を下回る内容となったことがわかると、ドルは売りが優勢となり、147.46円まで売りに押されて取引を終えました。
-インフレ鈍化もぬぐえぬ不安-
本日のイベントは、米ウォラーFRB理事発言、米ジェファーソンFRB副議長発言が控えており、注目度の高い経済指標はありませんが、複数のFRB高官による発言が予定されています。
米労働省が昨日公表した4月の消費者物価指数は前年同月比の上昇率は2.3%に鈍化し、事前予想を下回る結果となりました。ただ、トランプ政権による関税政策でインフレ懸念は依然根強く残っています。米中の通商合意は市場にとってポジティブな内容でしたが、今後の交渉展開については不透明な部分も大きく、なかなか、市場の不安はぬぐえない状況です。
本日は重要度の高い経済イベントは予定されてませんが、FRB高官による発言が控えます。トランプ政権の動きに対して言及がみられるか、ヘッドラインを注視しておきたいです。