FOMCに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は、143.70円でオープン。東京市場では、ドル円は動意に欠ける展開で、144.28円の高値と143.55円の安値で揉みあう展開。ロンドン市場では、米3月貿易収支が発表され、貿易赤字が予想を上回る結果となったことを受け142円台まで下押しました。NY市場に入ると、一時143円付近まで買い戻される場面もありましたが上値は重く、売り戻されて142.41円で取引を終えました。
-FOMCに注目-
本日のイベントは、NZ第1四半期失業率、英建設業PMI、米FOMC政策金利&声明発表、パウエルFRB議長の記者会見が予定されています。
米FOMC政策金利は据え置き予想ですが、パウエル議長の政策金利の判断に対する説明に注目が集まります。トランプ大統領やベッセント財務長官からの利下げ要請が続く中、パウエル議長は「FRBは政治から独立しており、経済データと見通しに基づいて政策決定を行う」と強調してきました。今回も政治的要請には触れず、あくまでインフレや労働市場の動向を重視する姿勢をとると予想されています。また、量的引き締め(QT)の減速に関する議論にも関心が集まっており、声明文や会見での文言に微細な変化がないか注視されます。市場では利下げ時期を巡る憶測が続いており、パウエル議長の発言のトーン次第で大きな影響が出る可能性があります。引き続き突発的な値動きには注意して取引に臨みたいです。