トルコリラは大幅安
-前営業日サマリー-
ドル円は149.24円でオープン。東京市場では植田日銀総裁の記者会見中に一時150円をつけるも上値は重く、昨日安値の149.14円付近まで一転して下落。ロンドン市場では東京市場の安値から149.80円台までやや上昇する展開となりました。一方、NY市場ではFOMC結果公表後に米長期金利の低下に伴いドル売りが優勢となり、148.65円まで下押して取引を終えました。
-トルコリラは大幅安-
本日のイベントは、豪雇用統計、英雇用統計、スイス政策金利&声明発表、英BOE政策金利&声明発表、米新規失業保険申請件数が予定されております。
昨日は、日銀金融政策決定会合とFOMCがあり、両会合とも政策金利の結果は据え置きとなりました。両国の中央銀行総裁の発言を確認してみると、植田日銀総裁が「トランプ米政権の関税政策に対して不確実性がある」と言及。パウエル議長も「関税でインフレ抑制の進展が遅れる可能性がある」ことを指摘するなど、両者ともトランプ大統領関連の「不確実性」に焦点を当てています。今後の為替相場も不安定に読み解きづらい環境が続きそうです。
また、本日はトルコに大きな動きがありました。エルドアン大統領の主要な対立候補とされるイマモール・イスタンブール市長が「当局に拘束された」との報道をきっかけにトルコ円は急落。推計によると、トルコ円の値動きを受けて、トルコ中銀は少なくとも50億ドル相当の外貨を売却したと述べています。ウクライナ情勢に続き、各国の情勢に注意が必要となりそうです。