FXレポート

独欧GDP・ラガルド総裁会見に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は155.51円でオープン。東京市場では、中国が春節で連休であり、NY時間にFOMCを控えるなかで方向性は出づらく、155円台での値動きとなりした。ロンドン市場では「米財務長官と為替について緊密に協議することを確認した」との加藤財務相の発言が伝わるも反応は限定的で大きな方向感は出ず、概ね155円台前半での推移となりました。NY市場では、FOMC後のパウエル議長の会見が始まると一時155.61円付近まで上昇しましたが、その後は155円台前半での往来となり155.29円で取引を終えました。

-独欧GDP・ラガルド総裁会見に注目-
 本日のイベントは、氷見野日銀副総裁発言、独GDP(速報値)、欧GDP(速報値)、欧政策金利、米新規失業保険申請件数、米GDP(速報値)、米個人消費(速報値)、ラガルドECB総裁記者会見、南アフリカ政策金利が予定されています。
 本日のECB会合では追加の利下げがほぼ市場のコンセンサスとなっており、むしろECB会合前に発表予定の独GDPや欧GDP、会合後のラガルド総裁の発言を確認しておきたいです。独GDPや欧GDPの結果が前回結果や予想を下回って景気の悪化リスクを示すこと、会合後にラガルド総裁のハト派スタンスを確認することで次回3月会合での更なる追加利下げの織り込みが進み、ユーロの売り圧力の動機が生じるかもしれません。また、本日は日銀氷見野副総裁の発言も予定されています。月央には氷見野副総裁のタカ派発言を受けて早期利上げ観測が高まったことから、当該発言時より円高になっている現状ではタカ派発言で円安を牽制する可能性は高くはないとは考えられますが、一定の注意はしておきたいです。
 本日は一日を通して経済指標や要人発言が控えています。ドル円はFOMCを通過したことから一定の方向性が生じるか、月央以降の概ね154円台半ばから156円台半ばのレンジ幅も意識しつつ本日も取引に臨みたいです。

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