JOLTS求人に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は149.6円でオープン。東京市場では、厚労省が年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の来年度からの運用計画で、実質的な運用利回りの目標を現状から0.2ポイント高い1.9%とする案を示したことを受け、日経平均株価は一時300円高。リスク先行となりドル円は一時150.7円付近まで上昇するも、日銀の追加利上げの思惑が強まっており終盤は円買いドル売りが優勢となりました。ロンドン市場では、米10年債利回りが4.19%台へ低下し150円台前半で推移しました。NY市場では、1時過ぎに特段材料は伝わらない中、円が急速に買われ一時149.1円を割り込むも、149.5円まで戻して取引を終えました。
-JOLTS求人に注目-
本日のイベントは、豪第3四半期経常収支、米JOLTS求人、米クーグラーFRB理事発言が予定されています。
昨日米供給管理協会が発表した11月ISM製造業景況指数は、市場予想47.6に対して48.4と市場予想を上回り、景況感が徐々に改善されていることが示唆されました。特に新規受注の指数が50.4と前回比3.3ポイントの大幅上昇となりました。総合値は節目の50を割れているもののサブ指数の大半で改善が示され、楽観が芽生えつつある状況です。継続的な景況指数の改善はソフトランディング可能性を高め、ドルにとっては買い材料となりそうです。そんな中で、本日はJOLTS求人の結果が予定されています。仮に市場予想より悪化した内容を示した場合には、ドル売りに反応することも考えられるため注目しておく必要があります。また、本日は米要人の発言も予定されています。突発的な値動きも考慮に入れたうえで取引に臨みたいです。