ドルインデックスに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は154.51円でオープン。東京市場では、本邦CPIの影響を受けドル円は一時154円を割り込む場面もありましたが、その後は円がじりじりと下落し、155円手前まで反発しました。ロンドン市場では、欧州圏PMI発表後、ユーロ安の流れとなりました。ドル円相場への影響は限定的で、東京市場の上昇幅を戻し、一時154円前半まで下落しました。NY市場では、米サービス業PMIが市場予想を上回ったことが報じられると、ドル円は155円台まで上昇しましたが、直後に発表された11月ミシガン大学消費者態度指数の確報値が、速報値より下がったことで方向性を失い、最終的に154.85円で取引を終えました。
-ドルインデックスに注目-
本日のイベントは、シンガポールCPI、独IFO企業景況指数が予定されています。
ドルインデックス(DXY)は他通貨と比較した米ドルの強弱を表す指数(インデックス)です。DXYが上がるとドル高、下がるとドル安になります。先週、DXYは2年ほど続いたレンジの上段である108を一時突破し、ドル高が加速する可能性が高まりました。DXYはドル円だけではなく、ユーロドル・ポンドドルなどの他通貨も含まれているため、必ずしも「DXY上昇=ドル円上昇」とは言えませんが、今週は米GDP(改定値)や米PCEデフレーター等の米関連注目指標が控えており、DXYの動きは気になるところです。
そして週末28日はアメリカの感謝祭(サンクスギビングデー)です。市場の流動性低下により、地政学関連のヘッドラインなどで通常以上に値が動く可能性も考慮しつつ、今週も取引に臨みたいです。