FXレポート

相場の方向感を決定づけるか 米雇用統計に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は146.34円でオープン。東京市場では日銀による追加利上げをするような環境ではない認識を示した石破首相の発言から円安が優勢の地合い。ロンドン市場では方向感に欠ける相場展開となり、146円台後半での値動きに終始しました。NY市場では米経済指標の結果を受けてドル買いが強まる展開となり、一時147円の節目を突破。その後146.94円で取引を終えました。

-相場の方向感を決定づけるか 米雇用統計に注目-
 本日のイベントは、米雇用統計が控えており、その他に注目度の高い経済指標は予定されていません。
 本日は今週のメインイベントとされる米雇用統計の結果に注目が集まります。9月のFOMCでは0.50%の利下げが決定されましたがパウエルFRB議長はその後の記者会見にて米国経済の底堅さを強調した一方で、記者からの質問に対して7月雇用統計が7月のFOMCの手前にあれば利下げに踏み切っていたかもしれないと発言。急速な雇用環境の悪化に懸念を示しました。今週に先行したJOLTS求人やADP雇用統計の結果は市場予想を上振れる内容となりましたが本日の米雇用統計の結果がその結果に反したものとなれば足元のアップサイドへの動きが巻き戻されてドル売りが強まるかもしれません。失業率悪化のサームルールが意識される中で失業率が市場予想よりも悪い内容となるなどした際にもその動きに注意が必要です。このまま上昇トレンドの流れを加速するのか、または巻き戻されるのか、トレンドの方向感を決定付けるイベントと成り得るためヘッドラインは注視して本日も取引に臨みたいです。

知りたい語句を入力して、検索ボタンを押してください

トレイダーズ証券

金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第123号 加入協会 日本証券業協会 金融先物取引業協会 第二種金融商品取引業協会 日本投資顧問業協会 トレイダーズ証券は、上場企業トレイダーズホールディングス(スタンダード市場上場8704)の100%子会社です。