ADP雇用統計に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は143.63円でオープン。東京市場では前日のパウエルFRB議長の発言を受けたドル買いが継続し143円台後半まで上値を伸ばす相場展開。ロンドン市場では米長期金利の低下とともに売り戻しが進みました。NY市場でも売りの流れが先行。ただ、米経済指標の結果が発表されると底堅い展開となり、143.52円で取引を終えました。
-ADP雇用統計に注目-
本日のイベントは、米リッチモンド連銀総裁発言、米アトランタ連銀総裁発言、米ADP雇用統計、米クリーブランド連銀総裁発言、米週間原油在庫、米ボウマンFRB議長発言が予定されており、複数の米要人発言が控えます。
米国労働統計局が昨日公表したJOLTS求人の結果は804.0万件と予想765.5万件に対して上振れの内容となり、ドルにとっては強気な見通しを示しました。継続的な求人数の上昇による雇用部門の好調傾向は米国景気のソフトランディング可能性を高め、ドルにとっては買い材料となりそうです。そんな中で、本日もADP雇用統計の結果が予定されています。仮に先日のJOLTS求人の内容と反して悪化した内容を示した場合には、昨日の動きを巻き戻してドル売りに反応することも考えられるため、指標結果については注目しておく必要があります。また、本日は米要人の発言も複数予定されています。突発的な値動きも考慮に入れたうえでヘッドラインには注視しておきましょう。