米雇用指標に今週は注目
-前営業日サマリー-
ドル円は142.27円でオープン。東京市場では、朝方に前週末の円高の反動から買い戻しの動きが先行したものの、日経平均株価が一時2000円超の大幅安となったことでリスク回避の流れからドル円も上値が重たくなりました。ロンドン市場では、米長期金利の持ちなおしとともに買い戻しが進み142円台後半まで上値を伸ばしました。NY市場でも流れは変わらずにそのまま、143.66円で取引を終えました。
-米雇用指標に今週は注目-
本日のイベントは、7-9月期日銀短観、日銀金融政策決定会合における主な意見の公表、豪小売売上高、欧消費者物価指数、米ISM製造表景況指数、米JOLTS求人が予定されています。
自民党の総裁選挙によって株式・為替相場も乱高下となりましたが、今週は米雇用統計など雇用指標の発表が続くためその内容次第では波乱の展開が続くかもしれません。先んじて本日には米JOLTS求人の結果が予定されており、その予想値は765.5万件(前回:767.3万件)と前回値をわずかに下回る想定となっています。9月のFOMCでは米国の雇用への懸念から0.50%の大幅利下げが実施された一方で、パウエルFRB議長は会見にて米国経済の堅調さを強調していました。データ次第で金利見通しが変化しうる状況で仮に今週の米指標が弱い内容となれば利下げ見通しが速まりドル安が加速することも考えられます。本日予定されている指標結果を見極めて、突発的な動意に注意しながら取引に臨んでいきたいです。