円買い圧力に警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は、152.76円でオープン。東京市場では、日銀政策決定会合を前に様子見の動きでしたが、0.25%の利上げが発表されると一時的に乱高下。植田総裁の定例記者会見では、追加の利上げが示唆されると急速な円買いとなり、150.10円まで下値を広げました。ロンドン市場では、依然軟調な動きが継続し一時は150円を割り込む場面も見られました。NY市場では、反発してスタートし151円の大台を回復。FOMC会合後の記者会見では、パウエルFRB議長が9月利下げの可能性に言及したことで、再び軟調な地合いとなり150.02円で取引を終えました。
-円買い圧力に警戒-
本日のイベントは、豪貿易収支、中PMI、BOE政策金利、米新規失業保険申請件数、米ISM製造業景況指数が予定されています。
その中でもISM製造業景況指数には注目しておきたいです。市場予想は49.0と前回の48.5からやや改善する見込みとなっていますが、この予想を裏切り前回値の48.5を大きく下回るような結果となった場合は、後述する円買い圧力の影響も考慮したうえで、ドル円の下落には特に警戒しておきたいです。
足元のマーケットは、昨日日銀によって行われた利上げと、会見での植田総裁による追加利上げを示唆した発言の影響で、円買い圧力がかかりクロス円通貨全般が急落に加え、時間外の日経平均先物も影響を受け前日比で約1%近く下落しました。米ドル円も例外ではなく、一時150円台を割り込むところまで下落し軟調な地合いとなりつつあります。このまま円買いが継続し節目であるドル円が150円割れを再び試すような動きとなった場合は、さらに149円、148円と下値を試しに行くような動きも想定されますので円買い圧力に警戒しつつ取引に臨みたいです。