米雇用統計の結果に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は161.62円でオープン。東京市場では、前日の米経済指標の結果が想定より弱かったことによってドル売りを促し、軟調な推移。ロンドン市場でも流れは変わらずにドル売りが先行。161円台前半まで下押しました。NY市場では、米国が独立記念日で休場だったことで、動意に欠ける相場展開が続き、161.26円で取引を終えました。
-米雇用統計の結果に注目-
本日のイベントは、米NY連銀総裁発言、加雇用統計、米雇用統計、欧ラガルドECB総裁発言が予定されており、とりわけ米雇用統計の結果には注目が集まります。
予想値について各項目を確認していくと、非農業部門雇用者数(NFP)は18.8万人(前回:27.2万人)、失業率は4.0%(前回:4.0%)、平均時給[前年同月比]は+3.9%(前回:+4.1%)となっており、非農業部門雇用者数の前回値とのギャップが大きくなっています。仮に予想通り前回から下振れとなればFRBによる利下げ期待も高まることが考えられそうですが、直近の雇用統計は予想と発表、発表と修正の差がかなり開く傾向にあり、4月のNFPは25.0万人予想に対して17.5万人、5月は19.0万人予想に対して27.2万人と大きくぶれました。今回も予想に対して乖離した結果が出る可能性は十分に考えられ、その際は相場へのインパクトも大きくなるかもしれません。同指数の内容は今後のFRBによる政策見通しを見極める上でも重要です。結果を注視して取引に臨みたいです。