ドル円はもみ合いとなるか 介入にも警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は、161.41円でオープン。東京市場では、日経平均株価が500円を超える上昇を見せるなど、株高の動きからリスク選好の流れが広がりドル円は上値を伸ばしました。ただ、162円付近では上値も重たくなり、ロンドン市場では高値圏で動意に欠ける相場展開となっています。NY市場では、ISM非製造業景況指数の結果が想定を下回る弱い内容となったことでドル売りの流れが優勢となり、一時160.70円台まで下押し。その後、161.69円まで買い戻された後に取引を終えました。
-ドル円はもみ合いとなるか 介入にも警戒-
本日のイベントは、豪貿易収支、欧ECB理事会議事要旨公表が予定されており、米国は独立記念日のため休場となります。
米供給管理協会が発表した6月のISM非製造業景況指数は業況感と新規受注の落ち込みが影響して4年ぶりの低水準となり、48.8となりました。当初予想されていた52.5を大きく下回る水準で節目とされる50.0も下回る結果です。これを受けて米長期金利の低下とともにドル売りが強まる流れとなり、ドル円は一時160.70円台まで下げ幅を広げました。
本日は注目度の高い米経済指標は予定されていないものの、昨日の結果を受けてやや軟調な推移となるかもしれません。ただ、依然として円売りによるサポートは考えられるため、高値圏でのもみ合い相場がメインシナリオとなりそうです。
本日は米国が独立記念日のため休場となります。4月・5月の為替介入と同様に流動性の低いタイミングを狙って再び介入が実施される可能性も捨てきれないため、その点も考慮して取引に臨んでいきたいです。