FXレポート

ドル円は160円の大台超え 高まる介入警戒感

-前営業日サマリー-
 ドル円は、160.79円でオープン。東京市場では、注目されたフランス下院選挙第一回投票が出口調査の結果、事前世論調査とほぼ一致する形となり、リスク警戒感が後退。円安につながる格好となりました。ロンドン市場でも流れは続き、欧州株の上昇とともにドル円も上値を伸ばす展開となりました。NY市場では、米経済指標の結果を受けて一時ドル売りが強まったものの、影響は限定的でその後は161.46円まで上値を伸ばして取引を終えました。

-ドル円は160円の大台超え 高まる介入警戒感-
 本日のイベントは、豪RBA議事録公表、欧消費者物価指数、欧ラガルドECB総裁発言、米パウエルFRB議長発言、米JOLTS求人が予定されています。
 先週のドル円は、日銀による為替介入への警戒感が広がる中で、160円付近での攻防が続きました。結果として足元では節目価格を突破して161円台後半まで上値を伸ばしています。高値圏で推移するドル円の動きを眺めながら、今週は介入を意識した神経質な相場展開となりそうです。
 直近の米経済指標はインフレの減速を示唆するような弱い指標が出始めています。先週に公表された米PCEデフレーターは前年比で+2.6%(前回:+2.7%)と前回から小幅に減速し、FRBが意識しているスーパーコアの結果も前年比+3.38%(前回:+3.48%)となりました。先日公表された米ISM製造業景況指数の結果も予想を下回る弱い内容でした。ただ、ドル売りの動きは限定的で節目価格を突破したことによる勢いとともに円売り・ドル買いの相場展開が続いています。やや過熱感も感じられる値動きの中で4月・5月と同様に介入が実施される可能性は高まっているといえるでしょう。円高インパクトには注意したうえ、取引に臨んでいく必要がありそうです。

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