底堅いドル円
-前営業日サマリー-
ドル円は150.01円でオープン。東京市場では前日の下げを戻すようにゆっくりと上昇し150.40円付近まで上昇しました。ロンドン市場では、堅調な地合いで推移。ゆっくりと上昇し、150.60円付近まで上値を伸ばしました。NY市場では、堅調にスタートするも道中で発表されたISM製造業景況指数が予想値を大幅に下振れたことにより、ドル円は大幅に下落。その後の上値も重たく、150.15円で取引を終えました。
-底堅いドル円-
本日のイベントはスイスとトルコの消費者物価指数で材料には乏しい一日となる一方で、今週は米JOLTS求人や米雇用統計などのビッグなイベントが控えます。前回行われたFOMC会合でパウエル議長は今後の金融政策を決定するにあたり、労働指標を重視していくと発言しています。したがって先記した2つの指標は今後のドル相場にとって非常に重要視される指標になるかもしれません。
足元のドル円は目先の米指標に右往左往する展開が続いてきましたが、瞬間値崩れするような売り相場になってもその後に反発して元の水準に戻してきていることから、売り材料に反応こそするものの下落のトレンドにはならず、むしろ押し目買いが集まってくることでサポートが一層硬くなりつつあります。そのため前記とは逆の買い材料に直面した場合は、一層強い上昇の流れが形成される可能性もあることから、ヘッドラインなど注視しつつ取引に臨みたいです。