ドル円前回高値にトライ、米ISM非製造業景況指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は146.21円でオープン。東京市場では、方向感なく推移、146円半ば付近で押し戻され146.30円台で反発する動きとなりました。ロンドン市場では、ドル買い優勢。一時は失速するも道中で発表された米雇用統計の結果が前回値を大幅に上回ったことによりドル円は急騰。146円半ばから147円の大台を飛び越え147.80円まで上値を伸ばしました。NY市場では、堅調な動き。148円の大台を超えることでさらに上値を伸ばし上昇。そのまま上昇を続け148.36円で取引を終えました。
-ドル円前回高値にトライ、米ISM非製造業景況指数に注目-
本日のイベントは、豪貿易収支、欧PPI、米ISM非製造業景況指数が予定されています。
先週の米雇用統計では、3指数とも力強い雇用を示す結果となり、その中でも非農業部門雇用者数は大きく予想を上回る結果となりました。前回FOMC後の記者会見で米パウエル議長が「労働市場の冷え込みが確認できれば即座に必要になるだろう」と発言したことで、労働指標が意識されてきましたが、今回の米雇用統計の結果を受けて、3月の利下げ予想も19.5%まで低下(FedWatch・CME 2/3 1:20時点)3月の利下げ観測が一気に後退しました。これを受け足元のドル円は、前営業日から2円近い値幅で上昇。前回高値である148.80円をトライしようとする動きになっています。
本日発表の米ISM非製造業景況指数は、予想:52.1(前回:50.6)とやや前回から改善する見込みとなっています。昨年から景気後退ラインである50.0の水準をキープしてきましたが、ここで同水準を割り込むような結果が出た場合は、失望売りによる下落圧力への警戒が必要になるかもしれません。また、結果発表時にドル円が高値付近で推移していた場合は、高値警戒感から下落の幅も大きくなることが想定されます。したがってエントリーの際にドル円が、前回高値の付近を推移していた場合、高値をブレイクしてそのまま上昇するか、天井と判断され押し戻されるか、こちらをしっかり見極めつつ取引に臨みたいところです。