英PMI 前回結果を上振れるかに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は148.34円でオープン。東京市場では、序盤は売りが先行するも節目の148円割れを回避すると148円前半での小動きとなりましたが、後半には米長期金利の上昇を受けて一時149.05円まで上値を伸ばしました。ロンドン市場では、円売りの流れを引き継ぎ149.35円まで上昇するも、円売りが落ち着くと円が買い戻され、米長期金利の低下に連れて148.59円まで値を下げました。NY市場で米新規失業保険が予想を上振れてドル買いが先行、米ミシガン大消費者信頼感指数が予想を上回ったこともドル買いを即して149.74円まで上昇しました。その後は明日の米感謝祭を控えての小動きとなり149.54円で取引を終えました。
-英PMI 前回結果を上振れるかに注目-
本日のイベントは、ノルウェーGDP、欧州各国PMI(速報値)、スウェーデン政策金利、トルコ政策金利、欧ECB理事会議事要旨、南アフリカ政策金利などが予定されており、日米は休場となります。
本日は日米が祝日で休場となりますが、欧州各国ではPMI速報値の発表が続けて予定されており、仏・独・欧・英の製造業PMI・サービス業PMI全てで前回と同じか上振れが予想されていますが、好不況の判断の分かれ目となる50.0を引き続き下回る予想となっています。その中で、英PMIは製造業PMIが45.0(前回44.8)、サービス業PMIが49.5(前回49.5)と予想されています。先週発表された英10月CPIは4.6%(前年同月比)と9月PMIの6.7%(前年同月比)を大きく下回り、インフレが減速していることを示す結果となりました。そうなるとインフレがBOEの目標まで下がっていく過程で英国経済に大きな減速が生じるかが焦点になってきますが、昨日はハント財務相が議会で同国経済はリセッションを回避できるという見方を示しています。
本日のPMIが共に前回を上回ると、英国経済の改善傾向を示すこととなります。また、50.0を上回る結果となった場合にはハードランディングを回避できるという期待が高まり、ポンド買いの動意となる可能性にも注目して取引に臨みたいです。