ドル円151円割れで軟化
-前営業日サマリー-
ドル円は151.59円でオープン。東京市場では、軟調なうごきとなり159.23円付近まで下落。その後は方向感を欠く動きが目立ちました。ロンドン市場では先々に控える指標を前にした様子見からか引き続き方向感を欠く動き。道中で発表されたADP雇用統計とISM製造業景況指数が予想値を下回ったことからドル売りが優勢となり150.80円付近まで下落。NY市場ではやや反発し151円を回復するも上値の重い展開が続きました。FOMCでは、金利据え置きの結果で道中乱高下があったものの方向感は出ず。パウエル議長の会見では、インフレの動向を引き続き注視していく旨が強調されたほか、利下げへの協議は現時点ではないとの見解が示されました。その後はじりじり下落した後やや反発し150.92円で取引を終えました。
-ドル円151円割れで軟化-
本日のイベントは、豪貿易収支、英BOE政策金利、米新規失業保険申請件数、米製造業受注指数が予定されています。本日の米指標でとりわけ注目度が高いのは新規失業保険申請件数となりそうです。予想値自体は前回と同じ数値(21.0万人)となっていますが、結果と予想に乖離見られ相場が上下に動意づくようであれば値幅を狙った取引が期待できるかもしれません。
足元のドル円は、前日のISMとADPの結果が予想値を下回ったことと、FOMC後の会見でパウエル議長が追加利上げに言及しなったことが、ややハト派と受け止められる見方もあったことから、ドル売りがやや先行する相場となりました。目先の節目としては、昨年の10月につけた151.94円の水準が中長期的に意識されそうですが、日足ベースのチャートで見るとローソク足が+3σ(151.70円付近の水準)に接した直後に大きな陰線をつけて大きく押し戻されています。また、市場が介入を依然として警戒していることも考慮すると大きなインパクトのあるヘッドラインでもなければ前述の条件から上値はしばらく重たくなるかもしれません。本日は総じて米指標が少ない一日となりますが、突然のヘッドラインや介入などによる突発的な値動きには引き続き警戒しつつ取引に臨みたいです。