FXレポート

パウエルFRB議長の発言に注目 膠着相場を抜け出せるか

-前営業日サマリー-
 ドル円は149.79円でオープン。東京市場では中国GDPが予想を上振れ、ドル安・人民元高が強まった影響を受けてドル円は149.48円まで一時下押しするも、その後は買い戻しの動きとなりました。ロンドン市場では、米長期金利の上昇を支えに149円後半で推移。ただ大きな方向感は生まれず、小さめのレンジで振幅しました。NY市場では、米長期金利が一時4.90%付近まで上昇したことでドル買いの動きとなり、前日の高値149.85円を上抜けて一時149.89円と3日以来の高値を更新するも、流れは続かずに149.91円で取引を終えました。

-パウエルFRB議長の発言に注目 膠着相場を抜け出せるか-
 本日のイベントは、米クックFRB理事発言、豪失業率、米新規失業保険申請件数、米フィラデルフィア連銀景況指数、米ジェファーソンFRB理事発言、米中古住宅販売件数、米パウエルFRB議長発言、米シカゴ連銀総裁発言、米バーFRB副議長発言が予定されています。
 昨日のFOMCメンバーの発言は総じてハト派な見解を示すものが多く、ドル円が150円を突破するきっかけとはなりませんでした。好調な米経済指標とは裏腹に続く、FOMCメンバーによる相次ぐハト派発言によってドル円は売買が交錯し150円を手前にして硬直相場が続いています。ただ、複数のFOMCメンバーの発言に加えて、本日はパウエルFRB議長の発言も予定されています。足元では強い米経済指標が目立っているので少し発言のトーンが強くなれば、膠着状態を抜け出せるきっかけになるかもしれないため引き続き、ヘッドラインには注視して本日も取引に臨みたいです。

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