ドル円150円目前、為替介入に警戒
-前営業日サマリー-
ドル円は149.27円でオープン。東京市場では、全米自動車労働組合のストライキ拡大や米政府機関の閉鎖の可能性が高まっていることもあり、リスクオフの円高基調となり148.52円まで下落しました。ロンドン市場では、買戻しの勢いが強く149.39円まで上昇しほぼ全戻しの展開となりました。ニューヨーク市場では、ドル高が落ち着きを見せレンジで推移したのち149.37円で取引を終えました。
-ドル円150円目前、為替介入に警戒-
本日のイベントは、日銀短観、米ISM製造業景況指数、パウエルFRB議長の発言、ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁の発言、ウィリアムズ・NY連銀総裁の発言が予定されているほか豪州・カナダ・中国・香港が休場になります。
米FOMCで年内の追加利上げが示唆されてから一段とドル高が進行し150円目前での値動きとなっています。しかし市場は以前と変わらず年内利上げ無しを織り込んでおり、引き続きインフレや高金利下での米経済動向に注目が集まりそうです。今週は、FOMCメンバーの発言や米ISM製造業・非製造業景況指数、ADP雇用統計、JOLTS求人件数、米雇用統計など雇用と景気情勢を計る重要指標が多く予定されています。予想以上に強い結果となった場合には、市場が利上げを織り込み始めドル円はさらに上値を試す展開になるかもしれません。そうなった場合、いよいよ150円に差し掛かり本邦当局による為替介入の可能性が一段と高まる可能性も考慮しておきたいです。口先介入で表現の変化があるか注視しながら取引に臨みたいです。