ドル円年初来高値を更新
-前営業日サマリー-
ドル円は147.43円でオープン。東京市場では、方向感に欠けた推移が目立ちましたが、「植田日銀総裁の発言と市場解釈にギャップがある」と関係者の発言が報道されたことで、147.70円付近まで上昇しました。ロンドン市場では、の米10年債利回り上昇を受けてドル円は年初来高値を一時更新、147.95円まで上昇しました。NY市場では、ミシガン大消費者信頼感指数が予想値を下回り147.65円付近まで下落、その後は自律反発して147.85円で取引を終えました。
-ドル円年初来高値を更新-
本日は大きな経済指標はなく、日本は祝日のため休場となります。
今週はFOMCが予定されており、事前予想は政策金利据え置きが大勢、今回注目されるのはドットチャートです。6月FOMCで示された政策金利見通しは、2023年末に5.625%(年内あと1回の利上げ)、2024年末では4.625%(0.25%利下げ4回)が中央値として見通されています。前回の2024年末見通しは、ボードメンバー間の投票結果にばらつきが多く見られたので、今回は来年2024年末の見通しに注目が集まるかもしれません。また、声明とパウエルFRB議長の会見は注目度が高いです。パウエルFRB議長は8月末のジャクソンホール会議で、「今後の金融政策はデータ次第」と主張して、年内追加利上げに含みを持たせています。今回の声明や会見でも同じようなスタンスであった場合は、市場の反応は限定的になるかもしれません。
足元のドル円は、値動きが落ち着いている中で年初来高値を更新しています。また、日足チャートで見ると、ボリンジャーバンドの+2σに接した際に押し戻されるという動きが続いています。ボリンジャーバンドの値幅は値動きの落ち着きから狭まっていて、節目ライン到達のハードルが下がっているので、上抜けしやすい状況かもしれません。ボリンジャーバンドの+2σ、または節目ラインの148円に近づいた場面に上値が重たくなるシナリオも考慮しながら、取引に臨みたいです。