強さを戻しつつあるドル円、米消費者物価指数に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は146.52円でオープン。東京市場では、ドル円が反発し146.80円付近まで上値を伸ばすも押し戻され、その後も上値の重たい推移が続きました。ロンドン市場では堅調な動きが目立ち、再び147円の大台を突破するなど強い地合いとなりました。NY市場では、ドル買いが一服、大きな変化はなく小幅な推移が続き、147.04円で取引を終えました。
-強さを戻しつつあるドル円、米消費者物価指数に注目-
本日のイベントは、英GDP、米消費者物価指数が予定されています。
メインの米消費者物価指数は、前年比では予想+3.6%と前回の+3.2%から上昇が見込まれ、前月比は+0.6%(前回:+0.2%)と例月より高めの予想値となっています。したがって予想値を下回るような結果にならなければ、ボードメンバーのインフレに対する目線もより厳しいものになり、ドル買い圧力がかかりやすくなることを考慮しておくべきかもしれません。
また、足元のドル円は147円台を回復し週明けからの下げを戻しつつあります。イベント前の調整の向きはありながらも、背景の1つとして、OPECの月次報告で供給不足が最大規模となる見通しとなったことから、WTI原油先物が急激に上昇しました。これが為替にも波及し円安やドル円の上昇を促した面もありそうです。本日発表の米消費者物価指数の結果から、ドル円は上下に方向感が出てくるか注視して取引に臨みたいです。