ブラックアウト期間前、要人発言に注目
-前営業日サマリー-
ドル円は145.51円でオープン。東京市場では、仲値にかけてドル売りのフローが観測されドル円は145.24円まで下落するもその後は反発し小動きで推移しました。ロンドン市場では、米雇用統計にて非農新規雇用者数は予想を上回るも、失業率上昇、平均時給の予想下振れから、発表直後はドル安で反応するも、反発して全戻しの展開となりました。ニューヨーク市場では、ISM製造業景況指数が予想より強かったことから、ドル買いの流れを強め146.28円で取引を終えました。
-ブラックアウト期間前、要人発言に注目-
本日のイベントは、トルコ消費者物価指数(CPI)、スイス四半期GDPが予定されているほか、米国カナダが休場となります。
先週は、ISM製造業景況指数が基準値となる50を下回りながらも、6か月ぶりに高水準に上昇したことで大幅にドル買いが進み146円台に再度到達しました。パウエルFRB議長がジャクソンホール会議で「FRB は経済指標に基づき、次の金利の道筋を決定する。追加利上げか据え置きか慎重に決定する」と発言していることもあり、米金融政策のスタンスを見極めるために引き続き米指標へ注目集まります。今週の大きな指標は米ISM非製造業景況指数が予定されており、市場予想は52.4で前回値52.7とほぼ同水準の見通しです。市場予想を大きく下回らない限りは引き締め観測を支える材料になりそうです。
また、FOMCのブラックアウト期間を前に、FRB高官がこれまでの米指標結果をどのように評価するのか注目しながら取引に臨みたいです。