FXレポート

高値に反応するドル円、小売売上高に注目

-前営業日サマリー-
 ドル円は144.95円でオープン。東京市場では、9時台に145円を突破、日経平均株価上昇や米10年債利回りの上昇を受けて乱高下した後、145円を割り込むまで下落しました。ロンドン時間では、序盤はドル売り優勢、上げ幅を縮小していた米2年債利回りが4.94%台まで上昇すると一転ドル高となり、ドル円は145.57円まで上昇しました。NY市場では、序盤はドル安で軟調な動きでしたが、引けにかけて反発し145.53円で取引を終えました。

-高値に反応するドル円、小売売上高に注目-
 本日のイベントは、日第2四半期GDP、豪RBA議事要旨、中小売売上高、英雇用統計、独ZEW景況感調査、加消費者物価指数、米小売売上高、米カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁発言が予定されています。
 ドル円は昨日のNY市場で145.58円へ、昨年11月以来の高値を付けた後、一時的に勢いを失速させました。年初来高値に対する警戒感も想定されることから、目先のドル円は上値が重くなるか、下落圧力が大きくなる場面がでてくることも考慮しておく必要があるかもしれません。そんなドル円の動きを動意づける米小売売上高が本日の注目指標となっています。予想は以下の通り。

・米小売売上高(前月比):+0.4%(前回:+0.2%)
・米小売売上高(除自動車・前月比):+0.4%(前回:+0.2%)

 前回を上回る伸びが見込まれており、結果が概ね予想通りの内容であれば大きなインパクトは見込まれませんが、市場予想を下回る場合は、ドル円の高値警戒感も合わさり、ドル円の下落スピードが速くなるかもしれません。また、米国債利回りにドルが敏感になっているため、米国債利回りの動きにも注視しつつ、取引に臨みたいです。

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