FXレポート

本日米雇用統計に注目、立ちはだかる145円の壁

-前営業日サマリー-
 ドル円は144.56円でオープン。東京市場では、ドル売りが優勢。東京仲値で一時的に反発するもすぐに下落の流れに転換、144円台を大きく割り込み、143.55円付近まで下値を広げました。ロンドン市場では、ややドル円が反発するも上値は重く、144.12円付近で反落し再び143円台の半ば付近まで下落しました。その後はADP雇用統計とISM非製造業景況指数で好結果が出るとドル円は一気に反発し、144.60円付近まで上昇しました。NY市場では、ドル円が再び144円を割り込むと144円台と143円台の間を方向感なく推移し、144.08円で取引を終えました。

-本日米雇用統計に注目、立ちはだかる145円の壁-
 本日のイベントは、英ベイリーBOE総裁発言、加失業率、欧ラガルドECB総裁発言、そして米雇用統計の発表が予定されています。
 昨日の米指標が強い内容でしたが、足元のドル円は頭を押さえられ、依然144円の域を脱しない水準となっています。米株も大幅安となりアジア・欧米で同時株安が進んだことで全体的にリスクオフの地合いとなっており、これに伴いドル円を含んだクロス円通貨全体で円買い圧力がかかり、ドル円は下落していきました。
 本日の目玉は米雇用統計であり、失業率と平均時給(前年比)は、前月の予想と比べて弱気の予想となっています。しかし今週に発表された米JOLTS求人、ADP雇用統計、ISM非製造業景況指数などは全て堅調な結果であった上、Fed Watchでは、次回FOMCでの0.25%利上げをほぼ9割ほど織り込んでいるため今回の米雇用統計の結果が強い内容であれば、次会合での金利の引き上げを決定づける格好の材料となり得るため、瞬間的なドル高には警戒したいです。ドル円は介入への警戒感から145円付近差し掛かると押し戻される動きが何度も見られているため、145円を突破できるかにも注目です。

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