米JOLTS求人に注目、ドル円は高値維持でFOMC突入か
-前営業日サマリー-
ドル円は136.22円でオープン。週明けの東京市場は、メーデーにより休場多数で参加者が少ない中、先週末の日銀金融政策決定会合後の円安の流れに沿った展開となりました。連日で年初来高値更新の日経平均株価の動きも支えに、ドル円は高値圏での上値追いに終始し137円目前まで上昇、クロス円も堅調に推移しました。ロンドン市場では、こちらも英欧休場で商いは手薄、ドル円は137円を試す勢いはないものの、136円台後半で底堅く推移しました。NY市場では、米ISM製造業景況指数が予想上振れの結果となると、米長期金利の上昇と共にドルが加速、ドル円は137円を突破し3月9日ぶりの高値圏に浮上しました。その後は動意を欠くもじり高で推移し一時137.53円まで上昇、年初高値には一歩及ばず137.45円で取引を終えました。
-米JOLTS求人に注目、ドル円は高値維持でFOMC突入か-
本日のイベントは、豪RBA政策金利・ロウRBA総裁発言、独小売売上高、欧消費者物価指数(HICP)、米JOLTS求人が予定されており、中国が引き続き休場となります。
足元のマーケットは、先週末の日銀金融政策決定会合からの円安基調が主体となって、ドル円はじめクロス円は大きな追い風を受けています。加えて、昨日は米指標の予想上振れによるドル買いも活発化しており、ドル円はこのまま高値圏で米FOMCを迎えるのかを見極めていきたい局面です。
そのような中で、本日は米JOLTS求人が予定されています。米労働市場の状況を推し測る重要指標として直近は感度が高く、前回4月発表時は予想下振れでリセッション懸念の高まりから、ドル円は1円弱の急落となりました。今回も結果次第ではインパクトに備えたいですが、現時点の事前予想では前回までに続き求人件数の減少が織り込まれており、減少傾向ながら依然高水準にあります。そのため、余程減少幅が乖離しない限りは先述の円安が支えとなり、ドル円が大きく崩れる可能性は低いといえます。逆に高値圏での売り仕掛けの参加者も増えており、ポジティブな内容からのドル買い、ドル円上昇余地を考慮しておくべきでしょう。米FOMCまで、ドル円は年初来高値更新を含めた高値圏の攻防となるか注目となります。
また、このほか本日は豪RBA政策金利と欧消費者物価指数と各市場で材料豊富です。米ドル以外も大きめの動意を想定して取引に臨みたいです。