議会証言でのパウエルFRB議長のインフレ見通しに注目
-前営業日サマリー-
ドル円は135.93円でオープン。本邦長期金利が高止まりし135.52円まで円高となるも自律反発して135.88円まで戻しました。ロンドン市場では、ドル高が進行し136.19円まで上昇するも、ホルツマン・オーストラリア中銀総裁の「さらに4回の50bp利上げを見込む」などタカ派な発言でユーロ買ドル売からドル円は135.72円まで下落しました。NY市場では特段材料もなく方向感の欠ける展開となり、135.92円で取引を終えました。
-議会証言でのパウエルFRB議長の見通しに注目-
本日のイベントは、豪貿易収支、豪RBA政策金利、米パウエルFRB議長の議会証言(1日目)、スイス・ジョーダンSNB総裁の発言が予定されています。
半期に一度行われるFRB議長の議会証言が予定されています。経済見通しや金融政策についてFRBの姿勢を確認するうえで注目度が高いです。特にインフレ見通しについてのパウエルFRB議長の見解に注目しています。同氏は2月初頭に「ディスインフレのプロセスが始まった」と発言したものの、その後に公表されたインフレ指標はいずれも市場予想を上回ったほか、PCEに至ってはインフレ進行を示す結果となりました。加えて、雇用や消費の強さも確認されている中、インフレ見通しを修正するか注目です。また、3月FOMCでの利上げ幅やターミナルレートについての言及があるかにも関心が集まります。現状は0.25%の利上げの公算が高いものの、0.50%の利上げも3割ほど織り込んでおり、タカ派な発言が伝われば0.50%利上げの織り込みが進みドル高で反応するかもしれません。一方で、ハト派な内容となれば短期的にはドル売りで反応する思われます。いずれにしても、大きく動意づくことが想定されるためリスク管理に注意しつつ取引に臨みたいです。