ISM製造業指数、9カ月ぶりに前月比改善予想、ドル高続く可能性
-前営業日サマリー-
ドル円は136.15円でオープン。東京市場では、国会で日銀副総裁候補(氷見野・内田氏)の所信聴取が行われるも反応薄、136.11円から136.37円のレンジ相場となりました。ロンドン市場では、ユーロ圏内で先行して発表されたフランス消費者物価指数(CPI)が予想上振れしたことでユーロ買いの流れへ、ユーロ円は144.44円から145.21円へ上昇、円売りの流れも重なりドル円も136.37円から136.84円へ上昇しました。ニューヨーク市場では、ロンドンフィックス前後のリバランスフローと米経済指標の予想下振れを受けて、ドル円は年初来高値の136.91円から135.74円へ大幅下落となったのち、136.19円で取引を終えました。
-ISM製造業指数、9カ月ぶりに前月比改善予想、ドル高続く可能性-
本日のイベントは、豪州消費者物価指数(CPI)、中国PMI、ベイリー英BOE総裁発言、独消費者物価指数(CPI)、米ISM造業景況指数が予定されています。特に注目すべきは、ISM製造業景況指数となります。
今夜24時に発表されるISM製造業景況指数の事前予想は48.0とされ、前回値(47.4)を上回るだろうと見通されています。前月比で改善する結果となれば2021年5月分(同年6月発表)ぶりとなります。2月に発表された米国経済指標では、ISM製造業指数を除くほとんどの指標で強い内容が相次ぎました。今夜のISM製造業指数で予想通り前月比改善の結果となれば、米国経済の弱点になるかもしれない製造業産業の見通し改善につながると考えられます。
ドル円は、昨日2月28日に年初来高値の137円手前から135.80円まで下落しましたが、これは機関投資家らのリバランスフローのテクニカル要因が大きかったと思われます。ファンダメンタルズ面で米国経済の力強さが確認されれば、ドル高トレンドが継続するだろうと想定しながら、本日は取引に挑みたいです。