FXレポート

ドル円150円目前!介入警戒感とドル高地合いのせめぎあい

-前日サマリー-
 ドル円は149.24円でオープン。東京市場では介入警戒感もあり、昨日のNY市場で付けた149.38円を試す勢いはなく、方向感に欠ける動きとなりましたが、ロンドン市場では米長期金利の上昇を手掛かりにドル買いに転じました。値動きの荒い場面も見受けられましたがドル円は149円中盤まで上昇、150円を視野にいれた動きとなりました。NY市場でも上昇を続ける米長期金利が支えとなるも150円の壁は超えられず、149.88円で取引を終えました。

-ドル円150円目前!介入警戒感とドル高地合いのせめぎあい-
 本日のイベントは、豪失業率、トルコ政策金利、米新規失業保険申請件数/フィラデルフィア連銀景況指数/中古住宅販売件数/景気先行指数/ジェファーソンFRB理事・クックFRB理事・ボウマンFRB理事発言が予定されています。
 ドル円は、米長期金利が一時4.12%前後と2008年7月以来の高水準を記録し一段と日米金利差を意識した円売り・ドル買いが加速しています。このまま150円の大台を明確に突破することとなれば、また一段上昇に転じることが考えられますが、同時に為替介入への警戒感もより高まってくる局面といえます。ただ、11月頭に予定されているFOMCでは0.75%の大幅利上げが見込まれており、ドル高地合いは大きく崩れないとも考えられます。したがって介入に絡んだ下落は押し目買いの好機と捉えられる可能性もあり、引き続き目の離せない展開です。
 また、明日はボーマン氏をはじめにFRB理事による発言が多く予定されていることにも注目したいです。先週発表されたミシガン消費者信頼感指数は予想59.0に対し59.8と予想を上振れる結果となりました。パウエルFRB議長は6月の大幅利上げ時に同指数を米CPIとともに重要視ししたと明らかにしたことから、先週の結果を受けて明日のFRB理事の発言がよりタカ派的となる可能性は想定しておきたいです。仮にタカ派発言がされた場合にはさらにドル高の流れが加速する展開となるか、米利上げ姿勢によるドル高と為替介入の警戒感の綱引きで引き続き神経質な相場展開となりそうです。

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