次会合での参考重要指標、PCEデフレーター
-前営業日サマリー-
ドル円は136.54円でオープン。東京市場では、前日のFOMC後のドル売りの流れが継続する中、一時135.09円まで下値を広げ、その後反発するも上値は限定的でした。ロンドン市場では、ドル円は方向感のない動きとなった一方で、ユーロドルは東京市場でつけた安値を下抜けると、欧州株式相場の失速も重しとなり売りが加速、一時1.01142ドルまで下押ししました。NY市場では、米国のGDPが予想を下回る結果になっったことでドル売りが一段加速、ドル円は一時134.34円台中盤まで下落しました。その後は、バイデン米大統領やイエレン米財務長官の発言などが伝わるも値動きは限定的、流れ変わらず134.20円まで日通し安値を更新した後、134.28円で取引を終えました。
-次会合での参考重要指標、PCEデフレーター-
本日のイベントは、日BOJ主な意見公表、豪第2四半期生産者物価指数、独第2四半期GDP、欧消費者物価指数/第2四半期GDP、メキシコ第2四半期GDP、加GDP、米個人所得/PCEデフレーターが予定されています。
材料豊富ながらとりわけ米個人消費支出・PCEデフレーターに注目となります。27日の7月FOMCでは、75bpの利上げが決定され、パウエルFRB議長からは、次回9月の会合について、「今後のデータ次第では、異例の大幅な利上げが適切となるかもしれない」との発言が伝わりました。次回9月FOMCでの利上げコンセンサスは50bpと75bpのいずれか、現時点では50bp見通しがやや優勢ではありますが、この点、本日のPCEデフレーターは次会合の重要参考データになると考えておきたいです。
今回の米PCEデフレーターの予測値は6.7%と前回の6.3%から上昇すると見込まれています。結果が予想を上回る結果となれば、三度の75bpの可能性を押し上げるものと想定されます。また、このシナリオの場合、足元ではドル売りが強まっている中で、日米の金利差が意識される形で、対円でのドル売りが継続的になる可能性は低いとも考えられます。一方で、予想下振れの結果となった場合には、現在のドル売り・円買いの流れが一段強まる展開も想定されるため、指標結果を注視しながら取引に挑みたいです。