米国の金融引き締め観測がやや後退、ドル円は軟調な動きに
-前日サマリー-
東京市場のドル円は138.52円でスタート。ドル円は弱含み、東京市場が休場で閑散取引の中、米連邦公開市場委員会（FOMC）での利上げ幅が0.75％の可能性が高まっていることと、時間外のWTI原油先物相場が一時96ドルを割り込んだことなどを受けて、一時138.03円まで下値を広げました。ロンドン市場では、対欧州通貨などでのドル売りが一段落したことも支えに、緩やかながら138.41円近辺まで買い戻しが入りました。ニューヨーク市場では、ドル円の上値が重く、予想を下回る米住宅指標を受けて一時137.97円付近まで下押しました。その後反発するも、上値の重い展開が続き138.14円で取引を終えました。
-米国の金融引き締め観測がやや後退、ドル円は軟調な動きに-
本日のイベントは、豪RBA議事録公表、英失業率、英ベイリー英中銀（ＢＯＥ）総裁の発言が予定されています。先週の15日に発表された米ミシガン大学消費者信頼感指数の結果により期待インフレ率が前月から低下、これによりFRBの引き締め加速への思惑がやや後退しました。実際に市場では次会合で行われる利上げ幅が1.00%ではなく、0.75%との声が優勢になってきており、米国株価指数は上昇、米ドル買いは一服しています。現在26-27日のFOMC終了までのブラックアウト期間に入っているため、FRBボードメンバーの発言には期待できません。利上げ幅が0.75%である思惑が続く以上、米ドルは上値の重い動きとなる展開が予想されます。現状米ドルにとって突出した買い材料と言えるものがないため、金利動向と米国に関するヘッドラインに注視しながら、取引に臨みたいところです。
