FXレポート

米ADP雇用統計に注目、金曜日の米雇用統計は雇用者数マイナス予想も一定数

-前日サマリー-

 東京市場のドル円は115.10円でスタート、神田財務官の「円安進行に伴う経済影響、プラスとマイナスの両面がある」との発言から円が売られにくい地合いに、ドル円は115.19円から114.90円へ下落しました。また豪中銀(RBA)は、市場予想通り債券購入プログラムの今月での打ち切りを発表、一方で早期利上げを否定したことで豪ドル円は81.30円から80.91円へ一時急落しました。欧州市場では、ECB理事会とBOE(英中銀)会合を明日に控えて欧州通貨が買われる展開、ドルは相対的に売られてドル円は114.57円まで下落しました。ニューヨーク市場では、ISM製造業指数が57.6とほぼ市場予想通りの結果、ドル円は114.77円から114.89円まで一時上昇するもその後は失速、114.68円で取引を終えました。

-米ADP雇用統計に注目、金曜日の米雇用統計は雇用者数マイナス予想も一定数-
 本日のイベントは、豪ロウRBA総裁発言、欧消費者物価指数、米ADP雇用統計、カナダ・マックレムBOC総裁発言が予定されています。特に注目すべきは、米ADP雇用統計となります。
 今週末の金曜日には米雇用統計の発表を控えています。金曜日の米雇用統計で発表される非農業部門雇用者数の市場予想コンセンサスは+17万人(2/1時点)となっていますが、エコノミスト予想は「マイナス40万人~プラス25万人」の広い範囲に分布、雇用者数増減マイナス予想が一定数あります。今夜発表される米ADP雇用統計は、結果次第で金曜日の米雇用統計の事前予想を大きく動かす可能性もあり、週末に向けたドルトレンドの転換点になる可能性もあります。特に今夜の米ADP雇用統計で、市場予想+20.7万人に対してマイナス(雇用者数減)だった場合には、金曜日の米雇用統計の雇用者数マイナス予想が広がることも考えられます。週末に向けたドルのトレンドを占う意味でも今夜は米ADP雇用統計に注目して、取引に挑みたいです。

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