FXレポート

米株式市場乱高下、リスクオフの流れへ

-前日サマリー- 
 東京市場でのドル円は113.66円でスタート。先週低下した米10年債利回りが1.77%台まで持ち直していることを支えに序盤はドル買いが先行し、113.86円までドル高が進みました。ロンドン市場入りでは、勢いがやや鈍化し113.75円での推移。さらに米10年債利回りが1.71%台まで低下したことが売り材料となりドル円は一時113.50円台割れを見せるなど、年初来安値を更新し完全に上値を抑えられる流れとなりました。ニューヨーク市場開始時点でのドル円は113.70円付近でもみ合いながらスタート。ここではドル円は反発し、一時113.90円超えを見せました。しかしながら、米国株価指数が大幅に下落したうえ、VIX指数が30%超えでの推移で市場は全面的にリスクオフの雰囲気となり、ドル円はもみ合いながら最終的に113.97円で取引を終えました。

-米株式市場乱高下、リスクオフの流れへ-
 本日のイベントは、豪第4四半期消費者物価指数、独IFO景況指数、米消費者信頼感指数、米5年債入札が予定されています。軍事的な緊張が続くロシアとウクライナの情勢を背景に、現にダウが瞬間1000ドル近い下落を見せ、VIX指数が約1年ぶりに30越えを見せるなど市場全体はリスクオフの雰囲気が充満しておりFOMC前に一層の緊張感が漂っています。なお、ドル円は113円の半ばから114円のあたりの往来で方向感の無い動きが目立ちましたが、前営業日に年初来安値を更新したのと市場全体に漂うリスクオフの空気から、前日安値である113.47円を割るようであれば一気に売りが加速する可能性があるのでエントリーの際は急な下落への警戒が必要になるかと思われます。

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