FXレポート

FOMC、ドットチャートに注目

-前日サマリー-
 東京市場では、中国恒大集団のデフォルト懸念は未だ燻っているものの、香港株式相場が下値の堅い動きだったことから、ドル円は朝方につけた109.35円から109.70円まで上昇しました。欧州市場では、中国恒大集団の銀行への支払いが遅延しているとの報道を受けて再びリスクオフムードへ、ドル円は109.22円まで下落しました。ニューヨーク市場では、欧州市場の流れを引き継いで続落、その後はFOMCを見据えて様子見ムードが広がり、109.20円で取引を終えました。

-FOMC、ドットチャートに注目-
 本日のイベントは、BOJ政策金利、黒田日銀総裁の記者会見、米中古住宅販売件数、FOMC、パウエルFRB議長の記者会見が予定されています。
 パウエルFRB議長は「テーパリングは年内が適切」と言及しているものの、今回のFOMCではテーパリングは決定されないとの見方が多数であり、同時に公表される経済見通しやドットチャートに注目が集まります。6月に発表された前回のドットチャートでは、「23年末までに2回の利上げ」が予想中央値となったことがサプライズでした。また、22年末までの金利見通し中央値は3月発表と同様に利上げなしだったものの、3月発表時の18人中3人から18人中7人へ利上げを予想メンバーが増加したことが読み取れました。6月以降にタカ派発言をしたFOMCメンバーが増えてきていることを考えると、6月時点で「2022年末まで金利据え置き」と予想したメンバーのうち3名以上が利上げ予想に転じて、22年の利上げが多数派となる可能性も考えられます。利上げ開始時期が前倒しされるだろうと読み取れる内容となれば、サプライズで動意づく展開も考えられます。また、今回から新たに公表される24年のドットチャートにも注目が集まります。急激なボラティリティの増加には注意して取引に臨みたいです。

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