凪から一転、指標ラッシュ
-前日サマリー-
昨日は朝方のトルコリラ急落を除き、材料不足感も否めず全体的に動意に欠ける凪相場でした。ドル円相場は109円台半ばから109円台後半の狭いレンジで往って来いの動きを見せました。109.50円の底堅さを再確認できたと同時に110円の上値の重たさも併せて再確認することとなりました。金曜に米雇用統計の発表を控え、様子見ムードとなったのも大きな要因でしょう。
-雇用統計前哨戦-
前述の通り今週金曜日には米雇用統計の発表が控えています。コンセンサスは65万人となっていますが、今年に入って結果とコンセンサスの乖離が毎回10万人単位で発生しています。予測が非常に困難になっていることを表していますが、今回もコンセンサスとのギャップが発生する可能性もあります。そのためコンセンサスを早期に織り込みに行くのはややリスキーと言えるでしょう。そんな時に参考にしたいのが本日発表となるADP全国雇用者数や新規失業保険申請件数といった労働セクターの指標です。特にADP全国雇用者数は雇用統計の前哨戦とも呼ばれており、その注目度はひとしおです。雇用統計の結果と必ずしも一致をするものではありませんが、要注目であることには変わりはありません。
ドル円では日足で4月から上昇チャネルを形成しつつありますが、今はそのちょうど真ん中あたりに位置しています。雇用統計を消化してどのようなチャートを形成するか注視しておきたいです。