FXレポート

週末雇用統計に向けて

-前日サマリー-
 昨日は英米市場がスプリング・バンク・ホリデーおよびメモリアルデーで休場でした。目立った指標等の発表も行われず、材料不足感も否めなかったことから、ロンドン市場時間以降は動意薄となったのもの、従前の米祝日に比べ比較的安定した"秩序ある"値動きを見せました。
また、OECDによる世界経済成長見通しが発表となり、多くの国で新型コロナウイルスからの回復が認められ上方修正された一方、日本はワクチン接種の遅れから下方修正となりました。

-今夜はISM製造業景況指数-
本日は23時にISM製造業景況指数が発表されます。市場コンセンサスは60.9で前回値の60.7同様に好景気・不景気の分岐点となる50を大きく上回る数値が予想されています。ただ、本指標の結果は昨年6月発表結果から50を上回り続けています。ISMの指数の特徴上(複数の製造業担当者のアンケート結果を指数化している)50を下回る事の方が少なく、この指標を以て景気判断を行うのはやや難しいとも言えます。ただ、新型コロナの感染再拡大の影響が米経済にどう波及しているかを観察する事はできるため結果には注視したいです。
また、今週末には米雇用統計の発表が予定されています。本日発表のISM製造業景況指数を皮切りに今週は多数の指標が発表となるため、気の抜けない1週間となりそうです。

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