米予算教書は材料出尽くしで売りか
-前日サマリー-
東京市場のドル円は目立った取引材料がなくポジション調整の動きとなり109円台前半で小動きしました。欧米市場では「バイデン米大統領はインフラ整備と社会的セーフティネットの大幅な拡充を目指し2022会計年度に6兆ドル規模の予算を提案する」との報道を受けて、米長期金利が上昇すると円売りドル買いが先行。ロンドンフィキシングには円売りフローも観測されドル円は急ピッチに上昇し109.922円の高値をつけ109.80円付近で取引を終えました。
-米予算教書は材料出尽くしで売りか-
本日のイベントは米個人所得、PCEコア・デフレーター、バイデン米大統領が予算教書を発表する予定となっています。昨日は、予算教書での大規模な投資内容が伝わり米経済回復の期待感からマーケットはリスクオンとなりました。週末の本日は予算教書の発表で材料出尽くしから売られる展開になるか、それとも期待感が先行し買われる展開になるかだとみてます。通常ここまで材料が出た場合、ポジション調整から売りが先行すると考えられますが、マーケットでは何が起こるか先行き不透明なため、売り寄りの目線を維持しながら、買いに傾く場合は柔軟に対応できるように意識づけておきたいです。
