FXレポート

ドル円の下落は止められないか

-前日サマリー-
 東京市場のドル円は、先週末の日米首脳共同声明を受けた中国政府の反発を背景にリスクオフムードが高まったことで円買い・ドル買いが優勢になり、始値108.81円から先週16日の安値108.61円を下抜けて108.54円まで下落しました。欧州時間では一時108.67円まで戻りますが、米10年債利回りが再び1.55%台まで低下したことで下げ幅をさらに拡大、108.04円まで急落しました。しかし利回りが上昇したことに加えて節目の108.00円がサポートラインとして意識されたことで、その後は108.30円前後まで反発した展開となりました。NY市場では米長期金利等が上昇幅を縮めたことで、再度108.01円まで下落した後108.07円台でのもみ合い相場となり108.12円で取引を終えました。

-ドル円の下落は止められないか-
 本日のイベントは豪RBA議事録公表と英失業率が予定されています。昨日のドル円は前週安値108.61円を軽々と下回る展開となり、テクニカル的に3月5日安値の107.82円の水準までの下げも十分に考えられる位置まで動意付きました。また、ファンダメンタル的に見ても昨日の東京市場での米中対立激化懸念を背景としたリスク回避ムードの再燃懸念や、先週から報道されている大阪府や東京都の緊急事態宣言を受けた景況感悪化懸念も上値を抑える材料になり、さらなる下落も想定しながら取引に挑みたいです。

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