FXレポート

米CPIがドルの転換点となるのか

-前日サマリー-
昨日は全面ドル安の展開でした。8日終盤のドル売りを引き継ぐ形で東京市場が始まり、ドル円は同日安値の105.15円や節目の105円を割り込むと104.84円まで下落しました。欧州市場に入ると時間外の米10年債が1.138%まで低下したことでドル安がさらに加速し、104.50円まで下げました。NY市場ではドル売りが一服し米主要経済指標もなく方向感に乏しかったことも加わり、104円台半ばでもみ合いに転じて104.56円で取引を終えました。

-米CPIが転換点となるのか-
本日のイベントは中消費者物価指数、米消費者物価指数、ベイリーBOE総裁の発言とパウエルFRB議長の発言が予定されています。特に注目すべきイベントは米消費者物価指数となります。バイデン米大統領が掲げる1.9兆ドル規模の大型経済対策案がインフレ圧力をかける可能性があるなど一部見方もある中で発表される今回のCPIはいつも以上に注目が集まることとなり、今週から続いているドル安の流れの転換点になる可能性は少なからず存在します。仮に予想より良好なデータとなった場合、今週のドル売りの流れを止め先週突破できなかった200日移動平均線まで戻る展開も予想されるので発表時は注視したいです。

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