FXレポート

FOMC通過後の取引は

-前日サマリー-
 東京市場はFOMCを控えて調整的なドル売りが入りドル円は103.67円から103.42円付近まで小幅に下落しました。欧州市場に入ると、英EUの貿易交渉でフォンデアライエン欧州委員長が「漁業権問題ではまだ隔たりがあるものの、ほとんどの問題で協議が進展した」「狭いながらも合意に向けた道ができた」と述べたことをきっかけにポンド買いが強まりポンド円は140.05円まで上値を伸ばしました。NY市場では、FOMCで金融政策は維持が発表され、21年の経済見通しを上方修正したことを受けてドル買いが強まるとドル円は一時103.91円まで上昇しました。ただ、パウエルFRB議長が新型コロナで経済見通しが不透明などの見解を示すと、一転してドル売りが強まり103.44円まで下落し取引を終えました。


-下落局面で押し目を狙う-
 本日のイベントは豪失業率、SNB政策金利、BOE政策金利、BOE資産購入枠発表、BOE議事録公表、米新規失業保険申請件数、米フィラデルフィア連銀景況指数が予定されています。昨日のFOMC後のパウエルFRB議長の記者会見では新型コロナの感染拡大で経済見通しが不透明との見解を示したものの、来年の経済見通しを上方修正するなど、ワクチン期待をにじませる玉虫色的な内容になりました。マーケットの観点でみると、相場の下支えが期待できると考えます。そのためドル円は下落局面では押し目を狙って買いを狙いたいです。ただ、前日安値103.26円が直近の最安値になっており、ここをブレイクする場合はサポートが見当たらないため、一旦下げ止まるまで様子を見るのが賢明だと考えます。

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