米・イラン協議に進展期待 原油反落でインフレ懸念に変化
-前営業日サマリー-
ドル円は157.31円でスタート。東京市場では、仲値にかけて157.86円付近まで上昇。その後は157円台後半でもみ合う展開となりました。ロンドン市場では、三村財務官が日米首脳・財務相間の議論を踏まえ為替動向に「しっかり対応する」との姿勢を示すと円買いが強まり、156.60円付近まで下落しました。下げ止まった後は、中東情勢への警戒を背景に原油価格が上昇し、ドル円は157円前後でもみ合う展開となりました。NY市場では、米・イラン協議の進展期待から原油価格が急落したものの、クックFRB理事のタカ派的な発言がドルを支え、157円台前半を中心に推移。ドル円は157.39円で取引を終えました。
-米・イラン協議に進展期待 原油反落でインフレ懸念に変化-
本日のイベントは、豪RBA政策金利、豪ブロックRBA総裁発言、加GDP、米消費者信頼感指数、米JOLTS求人、米ボウマンFRB副議長発言、米バーFRB理事発言、米ウィリアムズNY連銀総裁発言、米ウォラーFRB理事発言が予定されています。
中東情勢を巡るヘッドラインには引き続き注意が必要です。28日は米・イラン協議の停滞を背景に原油価格が上昇し、インフレ再加速への警戒からFRBの追加利上げ観測が強まりました。クックFRB理事も、AI投資や中東情勢によるインフレ圧力は今後数カ月続くとの見方を示したほか、労働市場は追加利上げに耐えられるとの認識を示しています。その後、米国が仲介者を通じてイランと協議を進めているとの報道が伝わり、核問題で進展があれば制裁緩和やイラン資産の凍結解除に応じる用意があるとされました。さらに、サウジ系メディアのアルハダスは、イランが制裁緩和と引き換えにウラン濃縮を停止することで合意したと情報筋の話として報道。協議進展への期待から原油価格は急反落しました。 原油高が米国のインフレ懸念や追加利上げ観測を通じてドルを支えてきただけに、協議が進めば、原油安を通じて米金利やドル円の上値を抑える可能性があります。正式な合意はまだ確認されておらず、引き続き米・イランを巡るヘッドラインには注意が必要です。