ドル円155円割れ 円高加速か反転か
-前営業日サマリー-
ドル円は156.12円でオープン。東京市場では、米金融機関が円売りポジションの積み上がりに対する警戒感を示したことなどから、円キャリートレードの巻き戻しが意識され、円買いが先行しました。ロンドン市場では、NY市場が休場となる中で薄商いとなり、ドル円は155円の節目を割り込んで急落。ストップ注文を巻き込み、売りが売りを呼ぶ展開となりました。NY時間は休場で流動性が低下したこともあり、その後の値動きは限定的となり、154.37円で取引を終えました。
-ドル円155円割れ 円高加速か反転か-
本日のイベントは、日GDP(改定値)が控えるものの、その他注目度の高い経済指標は予定されていません。
ドル円は節目となる155円を割り込み、円高が加速。日銀の利上げ観測やベッセント氏の発言など、円高を意識させる材料が増えていることが背景にあります。2026年の断続的な円買い介入局面でも超えられなかった水準を突破したことで円買いに勢いがついており、これまで続いてきた円安基調から相場の雰囲気が変化しつつあるといえそうです。年内に150円を割り込むシナリオも意識され始める中、155円を早期に回復できなければ、ダウンサイドを試す動きがさらに強まる可能性があります。
一方、中東情勢は依然として不透明で、原油価格の上昇圧力も衰えていません。また、日銀の利上げが市場の期待通りに進むかについても不確実性が残ります。円高が一方向に進むと決めつける局面ではなく、材料次第ではドル円が切り返し、再び160円を目指す円安局面へ戻るリスクにも注意が必要です。
本日は注目度の高い経済指標が限られるだけに、材料不足の中で前日の円高の流れが継続するのか、それとも155円を回復して反発に転じるのかが焦点となります。経済指標だけでなく、日銀の金融政策や中東情勢を巡るヘッドラインにも警戒しておきたいです。