FOMCはタカ派色鮮明、ドル円は上昇基調を維持できるか
-前営業日サマリー-
ドル円は155.07円でオープン。東京市場では、朝方に155円台半ばまで上値を伸ばす場面が見られたものの、FOMCの発表を控えてその後は上値の重たい展開となりました。ロンドン市場でも引き続き様子見ムードが広がり、上値追いは限定的。原油高の一服も相場の重石となっています。NY市場では、FOMCが想定以上にタカ派な内容となったことを受けてドル買いが加速。ドル円は156円台を回復し、156.29円で取引を終えました。
-FOMCはタカ派色鮮明、ドル円は上昇基調を維持できるか-
本日のイベントは、英BOE政策金利、米新規失業保険申請件数が予定されています。
FRBはFOMCで0.25%の利上げを決定。2023年7月以来、3年2カ月ぶりの利上げとなり、中東情勢の混迷などを背景にインフレ懸念が続いているとの判断が示されました。政策金利は3.75~4.00%となり、投票権を持つ12人全員が利上げに賛成しています。
ウォーシュFRB議長は会見で「インフレ率は高すぎる状態が続いている」と述べ、インフレ率が目標に向かっている状況にはないとの認識を強調しました。一方、トランプ氏との関係については「大統領との協議について話せることは何もない」と述べるにとどめています。
今後の焦点は追加利上げの有無です。ウォーシュ氏自身は年内の追加利上げについて明確な見通しを示していないものの、参加者19人のうち見通しを示した18人では、追加利上げ1回が12人、2回が4人、据え置きが2人となりました。中央値では年内あと1回の追加利上げを示唆する内容となっており、FOMC全体としてタカ派色の強い結果と受け止められます。
ドル円はFOMC直後から急騰。155円付近から156円台まで上昇しました。目先はFOMCを受けた米金利上昇とドル買いが持続し、上昇トレンドにつながるかがポイントとなりそうです。一方、今週末には利上げが予想されている日銀会合を控えており、一方向にドル買い・円売りを進めにくい局面でもあります。FOMC後のドル買いが継続するのか、それとも日銀会合を意識した円買いが強まるのか、米金利とドル円の値動きを確認しながら方向感を見極めたいところです。