米CPIで利上げ観測強まる 焦点はFOMC後の追加利上げペース
-前営業日サマリー-
ドル円は154.37円でオープン。東京市場では、前日に急騰した原油相場に調整が入り、午後にかけて原油価格が下落。これを受けて日本の貿易収支悪化への懸念が後退し、ドル円は弱含みとなりました。ロンドン市場では、原油安に加えて米CPIの発表を控えたポジション調整も意識され、ドル円は下落。NY市場では、米CPIのコア指数(前月比)が市場予想をわずかに上回ったことを受け、発表直後にドル円は上昇しました。ただ、日米当局による介入への警戒感などが上値を抑え、その後は153円台前半まで急落するなど、荒い値動きとなりました。ドル円は153.70円で取引を終えています。
-米CPIで利上げ観測強まる 焦点はFOMC後の追加利上げペース-
本日のイベントは特段注目度の高い経済指標は予定されていません。
米労働省が発表した8月の消費者物価指数は、総合ベースで前年同月比3.4%上昇し、7月と同水準の伸び率となりました。イランとの軍事衝突に終わりが見えないなか、ガソリン価格の再上昇が物価を押し上げた模様です。コア指数も前月比で市場予想をわずかに上回り、インフレ圧力の根強さが意識される結果となりました。
FRBは15~16日にFOMCを予定しており、今回の物価動向を踏まえながら利上げの是非を判断することになります。短期金利先物市場では0.25%の利上げ確率が9割前後となっており、日銀と同様に利上げを決定することが想定されています。
もっとも、今回の利上げ自体が相応に織り込まれているのであれば、ドル円の方向性を左右するのは次回以降の利上げペースとなりそうです。特に年内の追加利上げに関する示唆が示されれば、米金利とドルの上昇材料となる可能性がある一方、追加利上げに慎重な姿勢が示されれば、ドル円の上値を抑える材料となりそうです。
今週は中銀イベントが相次ぐため、政策金利の決定そのものだけでなく、その後の金融政策に対する各中銀のスタンスが重要になります。ドル円は介入警戒も強く、上方向では値動きが急変する可能性もあるため、FOMCを見据えながら金利見通しの変化とヘッドラインに警戒しておきたいです。