FXレポート

ドル円一時155円突破

-前営業日サマリー‐
 ドル円は154.11円でオープン。東京市場では、高市首相国会答弁から円安が続き、片山財務相からの口先介入で円高になる場面もありましたが、結果押し目となり、円安に勢いづく展開となりました。続くロンドン市場でも米政府閉鎖の早期終息観測と利下げ期待でリスク選好が強まり、株高・金高、米ドルは堅調に推移し一時155.00円に迫る勢いとなりました。NY市場では、ロンドン市場の勢いのまま155.00円を一時突破するもその後は154.50円付近まで50銭ほど下落した後、やや反発し154.82円で取引を終えました。

-ドル円一時155円突破-
 本日のイベントは、豪失業率、英第3四半期GDP(速報値)、米ムサレムセントルイス連銀総裁の発言を予定しています。
 米議会では、連邦政府の閉鎖を終わらせるための「つなぎ予算」が上院をすでに通過し、12日には下院で採決が予定されるなど、再開に向けた進展が確認されました。つなぎ予算とは本予算が決まるまでの応急措置で、成立すれば来年1月末まで政府運営が可能になります。政治リスクの後退は投資家心理を改善させ、株高・ドル高にやや追い風となっています。一方でドル円は12日に心理的節目の155円を一時的に上抜け円安が進行しました。背景には「政府再開」期待とリスクオン、そして日銀の早期利上げ観測の後退が指摘されています。加えて、片山さつき財務相は「過度な変動や無秩序な動き」を警戒する考えを示し、円安けん制のメッセージを発信しました。
 ホワイトハウス「10月の雇用統計とCPIは公表されない可能性が高い」とのニュースも伝わっており、本日公表予定だった米指標も見送られる公算となっています。引き続き、政府閉鎖等に関するヘッドラインに注意し取引に臨みたいです。

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