補正・減税・要人発言の為替インパクト
-前営業日サマリー‐
ドル円は154.09円でオープン。東京市場では、ドル円は小動きで始まり、154.05円近辺で推移する中で上値の重さが意識されました。その後は下げ渋る場面も見られました。ロンドン市場では軟調地合いとなり、22時時点でも弱含みの推移でした。NY市場にかけては米長期金利の低下が重しとなり、下押し。ドル円は153.07円で取引を終えました。
-補正・減税・要人発言の為替インパクト-
本日のイベントは、米ジェファーソンFRB副議長発言、加雇用統計、米ミシガン大学消費者信頼感指数、米ミランFRB理事発言が予定されています。
国会での補正予算や減税に関する議論が注目されています。衆院予算委の開催が報じられたものの、具体的な政策進展は限定的。報道では政府内で景気下支え策をめぐる意見調整が続いていると伝わりましたが、市場は新たなサプライズを欠き、円相場は狭いレンジでの推移となりました。国内政治に関連する報道は一時的な材料視にとどまり、相場は主に米金利の動きに連動する展開が続いています。
全体として、国内政治要因よりも外部環境、とりわけ米国の金利動向や経済指標への関心が足元で高く、国内政策に具体的な進展が見られるまで、円相場は海外要因中心の値動きが続くかもしれません。