FXレポート

ISM景況指数、ADP雇用統計に注目

-前営業日サマリー‐
 ドル円は154.08円でオープン。東京市場では、154円台前半で推移していましたが、片山財務相の「足元で一方的、急激な動きが見られる」「投機的な動向も含めて市場の過度な変動を見極めている」との発言を受け、一時153.65円付近まで下押しました。その後値を戻し、154円前後での値動きでした。ロンドン市場では、トランプ米政権がベネズエラの軍施設等攻撃標的を特定などの報道が伝わると地政学リスクが高まり、リスク回避の円買いで一時153.90円付近まで下落。円買いが一巡すると再度154円台前半まで値を戻しました。NY市場では終始値幅で推移し154.07円で取引を終えました。

-ISM景況指数、ADP雇用統計に注目-
 本日のイベントは、豪住宅建設許可件数、NZ住宅建設許可件数、中PMI、トルコCPI、スイスCPI、米ISMなどが予定されており本邦は休場となります。
 今週は、連邦政府機関の一部閉鎖により米雇用統計の発表が見送られる中、ADP雇用統計が控えています。市場では、代替指標として内容を見極めつつ、12月のFOMCで追加利下げの可能性を探る展開が予想されています。また、パウエルFRB議長から「インフレ率は目標に対してやや高い水準を維持」と発言したものの、ISM景況指数で物価の落ち着きが確認された場合には利下げ観測が強まる可能性があります。そのほかにもイングランド銀行政策金利やメキシコ中銀政策金利など、米指標以外にも今週は注目となる材料が豊富なため一つ一つのイベントを注視しつつ取引に臨みたいです。

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