FXレポート

ドル円高値追い

-前営業日サマリー‐
 ドル円は152.66円でオープン。東京市場では序盤、日銀の会合を控え様子見か値動きは限定的。日銀金融政策決定会合では、予想通りに政策金利0.50%の据え置きが決定。9月会合同様に賛成が7名、利上げ主張の反対派が2名となりました。会合直後ドル円は急騰し一時153円の大台を超えました。植田日銀総裁の会見で「利上げの是非やタイミングは現時点では予断持っていない」との発言が伝わると再び堅調な動きを見せ、153.50円付近まで上昇しました。ロンドン市場では、堅調な動きが継続。じりじりと上値を伸ばし続けた結果今年2月以来の水準となる154円台の大台を突破しました。NY市場では堅調ではあるものの値動きがやや落ち着き始め、終始横ばいの動きが目立ち154.10円で取引を終えました。

-ドル円高値追い-
 本日のイベントは、東京消費者物価指数、仏消費者物価指数、欧消費者物価指数、加GDPが発表されます。それぞれが相場を動意づける重要指標となり得るため、注目度は高めです。その中でも注視しておきたい欧消費者物価指数(HICP)は、前回と比較して鈍化見込み(前回:+2.2% 予想+2.1%)となっており、前回の値を上振れるような内容が確認された場合は、史上最高値を付けたユーロ円にとっては追い風となり得る材料となるのでしっかり注視しておきたいです。
 足元のドル円は、今年2月以来の水準となる154円台の大台を超え高値追いが目立つ動きとなりました。中国商務省がレアアースの輸出規制を1年間停止すると発表したことも、ドル円の下値を支える材料として作用しており、値崩れしづらい状況となりつつあります。
 一方で、日足チャート上で見るドル円は、ボリンジャーバンドがスクイーズしはじめたことで+2σに接しているほか、RSIでは65付近を推移しており、テクニカル面では徐々に逆張りサインが出始めています。さらに、介入の警戒もささやかれており、市場がそれを警戒して買い控えの動きが出ることで上昇が鈍化、もしくは転換して下落の方向へ動くことも考えられます。新たな大台が目前となるような節目のラインに接しそうな場面では特に警戒を強めて取引に臨みたいです。

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